あなたのそして私の夢が走ります。
泰葉に「金髪豚野郎」と評された小朝。
有吉に「おしゃべりクソ野郎」と評された品川。
人間としての評価はどちらが上なのでしょうか?
週末、4年ぶりに参戦するはずだった釣りの予定が流れてしまい、
空白の時間が出来てしまったとき、
佐賀のがばいカワクボ氏から声をかけられました。
『メガネさん、タカラヅカに興味ありませんか!?』
彼の口から思いもよらない言葉が出てきたので、
少しキョドってしまったメガネさんは、
『あたしの夢はタカラジェンヌになることよ!』
と、口走ってしまいました。
どうやら、カワクボ氏は宝塚公演のチケットがあるから行かないか? との事。
という訳で・・・
わざわざ有楽町にある「東京宝塚劇場」まで行って、
雪組公演「ソロモンの指輪」と「マリポーサの花」を観てきました。
メガネ35歳にして、生まれて始めて観る宝塚。
宝塚のイメージといったら、
「黒木瞳」や「天海祐希」が頑張ってた所くらいしかありません。
そして今日、始めてこの扉の向こうの世界に足を踏み入れたいと思います。
禁断のタララヅカワールドにようこそ。
いえいえ、こちらこそ。。。
チケットを手切りしてもらい、
いよいよ入場するその時、
いきなりセレブなマダムに睨まれてしまいました。
マダム 『あなた宝塚は始めて?』
メガネ 『はい、今日始めてなんで、とても楽しみです♪』
マダム 『じゃあ、オペラグラスは当然お持ちなんでしょ?』
メガネ 『いや、持ってないですが・・・』
マダム 『あら、それは「モグリ」ね。あそこで貸してもらいなさい!』
会場の右奥に受け付けがあるのですが、
マダムの言うとおり、「オペラグラス」を500円で貸してくれます。
それは便利だね、と借りることにしたのですが、
ここで驚愕の事実が発覚!!
なんと、保証金として「10,000円」を預けなければならないとの事!!
なんて高貴なるオペラグラスなんでしょう!!
財布に4000円しかないメガネさんは、
「モグリ」のレッテルを貼られることを選びました。
それにしても、絢爛豪華な宝塚。
ロビーもシャンデリアも豪勢です。
まるで社交会場を髣髴させる赤じゅうたんに、
貴族気取りでメガネが唄います。
『今ふたりは~溶け合い~
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ
ああ ひとつに~♪』
思わず「オペラ座の怪人」を熱唱するメガネ。
どや? 美声が轟いたやろ?
メガネのムカつく「どや顔」に、
後ろのマダムが眉間にシワ寄せて睨んでました。
階段を昇って、劇場に向かいましょう。
ステージは1階と明記されてるのですが、
実際は建物の3階にあります。
ちなみにメガネさんたちは2階席なので、実際は4階まで昇らなくてはいけません。
すごくややこしいですね。
途中のフロアに売店がありました。
お茶や、サンドウィッチが販売されてるのですが、
やっぱりありました、限定品。
『雪組クリームサンド@630円』は今しか買えませんよ!
まあ、大して欲しいものもないので、
おばちゃんの香水も臭いので、
席に座って始まるのを待ってることにしました。
ここが、2階席の11列15番です。
意外と見えるじゃん。
オペラグラスなくても、別に問題なくね?
幕の下で楽団が生演奏してくれるみたいです。
楽器の調節を始めました。
心なしか緊張感が高まります。
そして、いつの間にか客席も埋まり、
いよいよ舞台の幕が開く時間です。
一応、ここからは撮影禁止なので、
メガネさんのリアクションでご理解ください。
『おっ、始まったよ! すげー豪華な衣装だね!!』
『でも、女子が無理やり声を低くして演技してるから、やっぱ無理があるな』
『つか、声が聞き取りにくいね』
『全部同じ声だから、誰だかわからねーな』
メガネさん、オペラグラス貸してあげよっか。
隣に座ってたヨメは保証金10000円払って借りてたのでした。
『おぉ、すげーよく見えるよ。お化粧が濃いなー!』
『でも、やっぱ全部同じ顔に見えるよね』
『あっ、衣装替えしちゃったの? また誰だか解からなくなっちゃった!!』
ストーリーが理解出来なくならないように、
食い入るように舞台を見つめるメガネさんに、話しかける人がいます。
『すいません、後ろの人が見えないので背もたれに背中をつけて見てください』
なんと、劇場案内の女性に注意を受けてしまいました。
観劇中に口頭で怒られたメガネさん。
『つか、オレの後ろって通路じゃねーか!! 見えない人って誰よ!?』
憤りを感じ、やるせない思いを抱えつつも、
ちゃんと背筋を伸ばして舞台を見るようにしますよ。。。
そんなに怒らないでよ。。。
チキショー!!
他人に注意をされると、一気にテンションが下がるのが
メガネさんの悪い癖です。
結局、最後まで舞台の内容が理解できないまま、
幕が下りてしまいました。
席を立ち、ぞろぞろと階段を降りる観客たちに混じって、
メガネさんたちも会場を後にすることにしましょう。
初めての宝塚はどうでしたか?
『唄って踊ってる時は楽しいけど、余計なお芝居はいらないよね』
「ヅカファン」が聞いたら怒りますよ!
ところで、出待ちの「ヅカファンの掟」って知ってますか?
お目当てのタカラジェンヌが通り過ぎるのを待ってる「出待ち」。
待ってる間は、みなさん立ってるんですが、
タカラジェンヌが出口から出てくると感じた瞬間、
前列の人が一斉に座るんですよ!
ササッと! 一糸乱れぬ速さで!!
まるで某国のマスゲームのようです。
そしてその前をタカラジェンヌが通り過ぎるですが、
スターを目前にしても、ヅカファンは冷静なんです。
「キャー」という叫び声も、
「××さん!」という掛け声も、
一切ありません。
さらに・・・
タカラジェンヌの隣にいるこの人。
一体何者なんでしょう。
聞くところによると、それぞれのファンの代表らしく、
一般人や、ぶしつけなファンからスターを守るため、
泊まってるホテルまで車で送迎してあげる人なのです。
ファンはそれぞれお目当てのタカラジェンヌがいるのですが、
みんなで応援するために、
おそろいの物を身に着けて一体感を出しています。
いわゆる「会服」というヤツです。
この人たちは、おそろいのネルシャツ風なものを着込み、
また別のファングループは、黒いマフラーで統一感を出してました。
すると・・・
ほらっ、お目当てのタカラジェンヌが立ち止まってくれた!
手紙やプレゼントを渡すチャンスが訪れました。
でも、決して握手やサインを求める人はいません。
そして一通り通り過ぎたら・・・
グループ同士、反省会です。
今日はよかったね。
明日は何時に集合しようね。
そんな簡単な取り決めを仕切ってるのが・・・
中央で喋ってたリーダーでした。
これだけのファンを束ねる統率力。
メガネさんには無いリーダシップに脱帽です。
秋の夜長の宝塚。
昭和の臭いを感じる圧倒的なパワーに、
少し疲れてしまったメガネさんでした。
雪組の成功に、白ワインで乾杯です!
って、何様!?
by wakachannel471225 | 2008-10-27 22:07