痴人の愛。

肉にするか、魚にするか、それが問題だ。
ハムレットを気取って2、3日悩んだ末、
肉とワインという結論になりました。

結婚式を挙げてから10年と5日が経った11月12日土曜日の夜、
わざわざ電車を乗り継いで、細くて長い人生で初めて降りた「学芸大学駅」。
その前に間違えて「都立大学駅」で下車してしまったほど馴染みがない、おのぼりメガネ。
都会の完全アウェーの中、商店街を歩いて向かった先は…

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オステリアバル リ・カーリカ(Osteria Bar Ri.carica )

美味しいレストランを紹介する雑誌に掲載されてる、あの有名なお店に行ってきました。
18時の予約に15分遅れで入店です。

活気がある店内はバルの雰囲気を感じさせつつ、
本格イタリアンのメニューが目白押し。
肉がメインのお店ですが、野菜やお魚も魅力的なんです。

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メニューを見ても活字だけで美味しいと思わせるラインナップです。
いろいろ目移りする中で最初に注文したのが…


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前菜の盛り合わせ(5種)です。

迷ったときは、盛り合わせ。
肉と魚と野菜が盛りだくさん。

自家製ハムもウマーでしたが、鴨肉が絶品でした。
普段合鴨しか食したことがない、雑な舌をもつメガネにとって、
ネイティヴなワイルドダックとのファーストコンタクトです。
口に入れた瞬間の尖のない丸みを帯びた肉の感触は、初めて触れた乳房の様でした。
噛めば噛むほどエクスタシーを感じます。
鴨肉・・・何という官能的な食べ物なのか。

恍惚に浸りながら、2品目を注文します。


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熊本でとれた猪のアッロースト

肉を堪能したのち、肉を喰う。
FCバルセロナを彷彿させる波状攻撃を仕掛けますが、
ロアッソ熊本の本拠地で獲れた猪を堪能します。

アッローストとは、塊り肉をオーブンで焼いたもの。
ローストに「アッ」を付けただけで美味しく感じる肉マジック。
肉から湧きだす赤い汁が、男らしさを感じます。
そして、その味わいは…

羅生門を演じる三船敏郎の荒々しさが乗り移ったかのような、野性味溢れる一品でした。
鴨の女性らしさと、猪の男性らしさが対称的に舌で絡み合い、
メガネさんの中で激しくぶつかり合っています。


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火照った体を鎮めるため、冷たいものを取り込みます。
もちろんオーダーのリクエストは『辛口の白』。
店員さんに薦められるまま喉を潤します。
値段を確認しないでオーダーしてしまう向こう見ずに、
ヨメの眉間に皺が寄ります。

少しお腹が満たされてきました。
メインのものは既に心の中で決まってるので、
それに繋ぐか~るいタッチのメニューを店員さんに相談したところ・・・

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秋野菜のカポナータ ラザニア仕立て

秋野菜をの上にチーズを重ねて、最上段のベシャメルソースとバターを乗せてオーブンで焼きました。
うーん、おっさんには、かなり重たいチョイス。。。
でも、白ワインとラザニアの組み合わせは間違いないのです。

一口食べたあと、ワインで流し込んだ瞬間、
RADWIMPSの「前前前世」が頭の中で響き渡りました。

(やっと眼を覚ましたかい それなのになぜ眼も合わせやしないんだい? )

眼を覚ましたよ!
ヨメと眼を合わせたよ!
そして叫んだよ!

大大大正解じゃね!?


鴨で官能に浸り、

猪で野性に目覚め、

ラザニア仕立てのカポナータで大ヒットアニメの残像がよぎりました。


やばい・・・ワインがすすむ。。。


ヨメをチラ見しました。

グラスが空いてました。

ボトルも空いてました。

ゆっくりと頷きあいました。

ダメな二人です。

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もう一本頼んでしましました。

店内激込みなので、2時間制を告げられてましたが、
残り時間40分で追加注文です。
理性が効かないロクデナシ。
己の欲望を追求する、まさに欲望執行人。

いや、もはや人ではなく、欲望モンスターと化していますから。

そんな獣たちがラストにオーダーしたのが・・・


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ピチアリオーネ

ピチというトスカーナ発祥の太麺パスタに、トマトソースとニンニク・オリーブオイルを絡めたシンプルな一皿ですが、
世界の渡部氏が絶賛する一品を是非食してみたい!!


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どうですか、この太麺のモチモチさよ!!
濃厚トマトソースが絡みつく愛しさよ。
普通のトマトパスタでさえソースが撥ねないように気を遣うのに、
このレベルの容姿と肉感を持ち合わせるパスタをお相手するのは、
シラフでは無理ですよ。

シンプルなのにエロスを感じるのは、2本目のワインのせいでしょうか。

う~ん、まさに
ベリッシモ!!(美味しさの最上級)



パスタを食べきった瞬間、夢の時間はタイムアップとなりました。
3分の1ほど残ったワインをテイクアウトさせてもらい、
店を出たほろ酔いメガネ。

心地よい夜風が、火照った顔を覚まします。
大きくなった心が、次なる店を探します。
しかしながらアウェーの街が、すぐに探索のキモチを萎ませます。

『とりあえず、地元のカラオケでも行こっか!』
『いいね! コンビニでお酒を買い込もう!!』

駅につづく見知らぬ商店街を、手をつないで歩いてくのも悪くないな。


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by wakachannel471225 | 2017-01-02 09:52 | gourmet