全日本でもコンビ をくもう。

風の強さが気になります。

天気予報で注意しているのは、
気温でも降水確率でもなく、風の強さです。
風速3以上の風に当たると体の調子が悪くなります。

温室栽培のぬくぬく生まれ。
彩の国のビニールハウスで育ったメガネさんは、
キュウリのように細く、トマトのように腐りやすく、夏野菜の負の部分をDNAに持ち、
そう、まるで1袋28円のもやしが服を着て歩いてるような、典型的な「もやし野郎」なのであります。

そんな脆弱の極みを体現する猫背メガネですが、今年も黄金週間を迎えてしまいました。
5/2~5/6まで、ゴールデンな5連休をお国から与えられたのです。
お国の言うことはとにかく絶対なので、一生懸命に満喫しなくてはいけません。
日々の暮らしでできた眉間の深い皺をいかにほぐすか、眉間に皺を浮かべながら熟考してみました。
何もアイデアが浮かばないダメ人間をみかねてヨメが提案したのが・・・

「三崎のマグロが喰べたい!!」

海なし県、彩の国で育ったメガネさんにとって、海はコンプレックスの象徴です。
お父様が鼻歌で歌う「憧れのハワイ航路」で産湯をつかり、「のび太の海底奇岩城」に感涙する一方で、
カラオケでは誰かのサザンのモノマネを嫌悪し、海の家のヤングなノリについていけない自分がいます。

ですが、

ですが(2回目)、

池袋東武のデパ地下でしか知らない三崎のマグロを食したいという欲求がもう抑えられません!!


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気が付けば、朝9時過ぎには三崎港近くの食堂の前にいました。

ザーニーから電車とバスを乗り継いで3時間。
お店の開店は11時。
疲労と空腹がメガネを襲います。


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あぁ、日の当たるところでネコと一緒に寝てしまいたい。
ねむねむ。。。
睡魔と闘うネコとメガネ。

ポカポカ陽気の港町。
お天気お姉さんの言う通り「絶好の行楽日和」となりました。
開店するまで時間があるので、少し街をぷらぷらしてみましょう。


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マグロで有名な港町ですが、マグロ以外にもたくさんあります。
歩いていると醤油と味醂のにおいがプンプンします。
何故なら、店の前で干物を作ってるから。


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小さい魚が群れをなして、大きな魚に魅せる集団芸。
そんな小魚を干して喰らう旨みのある一品です。


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日本人が年間食す魚介類第一位のイカです。
新鮮なのは透明。家庭に並ぶときは白。敵がくると墨を吐く。
青空との対比が見事な一枚です。


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そしてやっぱりマグロです。
血合いと赤身を味醂干しします。
中トロと大トロは、もったいないのでお刺身で。

そう、ここはマグロの町。
マグロを前面に押したマグロタウン。


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三浦半島の最果てでマグロを叫び、


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ウクレレ片手にマグロを唄い、


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鯉のぼりには目もくれず・・・


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マグロを求めて列をなす。

まぐろ

マグロ

MAGURO

わい 鮪 食べ たい。。。

もうそろそろ11時ですよ!!


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店の前にある予約の紙に名前を書いて、順番に待つ方式なので、
自分の名前が呼ばれるのを待つ腹ペコ暇虫。
割と狭い食堂なので、一巡目で入店できるかが勝負の分かれ目です。
すでに9時過ぎに名前を書いていた用意周到メガネですが、

それでも順番は7番目。

ラッキィ7となるか、7つの大罪となるのかは、メガネさんの運しだい。
そしてその結果は・・・


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見事、ギリギリ7番目で入店です!!
海で死んだ7人の幽霊、七人ミサキの一人となって召喚されました。

では、早速レポートしてみましょう。


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「三崎まるいち食堂」

京急・三崎口駅からバスで30分。
三崎港で下車して徒歩2分。
元々は魚屋。現在は隣に食堂を併設してる、新鮮な魚が食べられる人気店です。


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黄金週間で漁港は休みですが、マグロを謳う専門店だけあって鮮魚が豊富。
地元で捕獲された魚を隣の魚屋で捌いて、調理してくれます。


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刺身定食など、地魚を使ったメニューが豊富ですが、
せっかく遠方からやってきたので、刺身盛り合わせで魚を堪能したいと思います。


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あれやこれや注文し、まずはビールで喉を潤すアル中崩れ。
先に入店した順に料理が出てくる方式なので、ここから30分待つことになります。

空腹のビールなので、胃が冷たくなりました。

お腹が空いているので、酔いが回ってきました。

朝5時に目が覚めたので、眠くなってきました。

睡魔に負けぬように、眉間の皺が刻み始めたとき、
先ほど頼んだ料理がいよいよ食卓に並べられました。


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お皿いっぱいに彩られた盛り合わせ(3,000円)です。
マグロの赤身、中トロ、大トロが厚めに切られ、
イカ、白身の魚(名前は忘れた)が華を添えます。

隣の魚屋で捌かれたばかりの肉厚よろしいお刺身は、
口に入れた瞬間にトロけるのではなく、ぷりぷりな食感とともに御飯が欲しくなる、
かつて経験したことがない一品でありました。

そしてもちろん・・・


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ベリッシモ!!!

今年初の美味しさの最上級が出ました。
黄金週間の途中なのに、この鮮度。
これが人気店の本気なのか。
それとも三崎では至極当たり前のことなのか。


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白い飯がススムくん。
あら汁も美味し。
漁港飯とはこんなにも贅沢なものなのですね。
海コンプレックスが薄まりつつ、海への憧れが高まるメガネ。

さらに調子に乗って・・・


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サバ塩焼きを注文してしまったグルメ気取り。
ビールの後にいつのまにか頼んでいた日本酒がよく合います。
ワカコ酒よろしく「プシュー!」を連発する擬音メガネ。
己のボキャブラリーの貧しさをカタカナで補うロクデナシ。


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唯一の救いは、この企画を提案した本人も「美味し」を連呼してたこと。
通常よりも2倍に大きくなった目で、その喜びを訴えてきました。

さらに・・・


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このお店は2階建てなのですが、
つか、民家の客間を食堂にした感じなのですが、


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何故か、外に掲げられた表札があり、
その主の名前は「石井慎二」とあります。


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実は「ぶらんこ乗り」や「トリツカレ男」の小説で有名な、
作家のいしいしんじ氏がかつて近所に住んでいたときに頻繁に訪れていたらしく、
「いしいしんじのごはん日記2 三崎日和」では文中はもちろん、写真付きで紹介する程の入れ込みよう。

何気なく食堂のおばちゃんに話しかけてみました。

「いしいしんじ氏に会ったことありますか?」
<もちろん何回もあるわよ>

「どんな感じの方なんですか? 無口とか気難しいとか」
<全然! むしろ気軽に話してくれる人よ>

「そうなんだぁ、いいね~」
<今日もこの後、来るわよ>

「えっ、ほんとに!!!(驚愕)」
<そうよ、朝電話があって、13時くらいに行くわぁって>

「マジすか!?(再驚愕)」
<もしよかったら紹介してあげるわよ>

「ま、ま、マジすか!?(3回目)」


てな訳で、1時間後・・・


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お祖母ちゃんから「人の好意は甘えなさい」と教えられた次男坊。
ずうずうしくも接触を図った蜜の味以上の甘えんぼ。
完全にプライベートにもかかわらず、フランクに対応してくださった大先生。
関西弁特有の独特のアクを醸しつつ、丁寧に(?)サインを書いてくださいました。


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右ページが、大先生の息子が書いてくださったサイン。
大物の気配が漂うスケールの大きな書体です。
左ページが、本物の大先生が書いてくださったサイン。
黒サインペンの上部を持った不安定な状態で、ゆる~いサインを頂戴しました。

さらに・・・


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少しだけ気が緩んだのか、
ヘタウマな絵を2点書いてくださいました。
大変ありがたいことです。

貴重な時間をとっていただいてありがとうございました。
と、謝辞を申し伝えると、

「はよ帰れ!」とまさかのツンデレな一言が。。。

面喰っていると「夕方になるとバスが混むから早く帰ったほうがいい」との意でした。
なるほど、さすが元・近所で暮らしていた方の貴重なアドバイスですね。
黄金週間は特に気を付けたほうがいいですもんね。


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そんな大先生の教えを受け流し、
城ケ島に渡って雄大なリアス式海岸に感動した結果、
「日本昔ばなし」の龍に跨る小僧を気取って遊んでいたメガネさんでした。

ぼうや~ よいこだ 金だしな~♪
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by wakachannel471225 | 2015-05-05 01:20