ギュウギュウのお座敷でモウモウと叫ぶ!

ドラえもんを読んで「ドラ焼き」を食べるようになりました。
獅子丸を見て、お風呂場で「竹輪」を使って水とんの術を試みました。
キン肉マンの影響で「吉野屋」の牛丼は・・・食べなかったな。
だって、美味しくないんだもん。

ニクよりもサカナスキーなメガネさん。
魚肉ソーセージを咥えてる女の子に妄想を膨らますロクデナシ。
そんな40歳目前の不埒なおっさんが先日、巷で有名なあるお店に行ってきました。


JR山手線・日暮里駅下車。
谷中のネコを追いかけながら5分ほど歩くとその店は突如現れます。

d0025570_11451766.jpg

ただの古びた民家の前に佇むおっさんたち。
そうです。
「暖簾」も「看板」もありませんが、ここが我らの目的の店。


d0025570_1281968.jpg

唯一の目印となるものが、ガラガラドアに貼られた店のステッカー。

「もんじゃ 大木屋」

もんじゃ屋なのに予約しか受け付けない敷居の高さ。
大衆的メニューの上位にランクされる食べものなのに、何故か緊張感が漂います。

僕らは18時に予約してあるので、いざ入店しましょうか。


d0025570_12211586.jpg

店内は想像してた通り、狭く、暑く、小汚く、
下町特有の匂いがプンプンします。
テーブル2つ、座敷席2つ。
それらを囲むイスと座布団に座るとかなりの窮屈感です。

では、何故ここまで人気のある店なのでしょうか?
その答えは、店内に貼られた汚い印刷物にありました。


d0025570_12224018.jpg

「ネイチャージモン2」(ヤングマガジンコミックス刊)

ダチョウ倶楽部の寺門ジモン氏原作の漫画において紹介された実績を、
単行本のカバーを外して壁に貼ってアピールしてました。

メガネさんも事前に借りて読んでみましたが、かなり興味をそそられる内容でしたので、
ツッコミどころを少しまとめますと・・・

①メニューはコースしかない(単品での注文は受け付けません)

②呑み物はセルフサービス(各自で奥にある冷蔵庫に取りに行く。お会計はビンの数で確認)

③店員は口を出すだけ(肉の返し以外はほとんど客にやらせます)

他にも色々ありますが、前情報なしで訪問すると痛い目に合うこと間違いなしです。

では、コースなので初めてもらいましょう。
鉄板の上に置かれた最初のメニューとは・・・


d0025570_12473631.jpg

「かつおのたたき」でした。

もんじゃ屋なのに、オープニングで刺身の登場に、店主の強い信念が伝わってきます。
たぶん前菜の変わりなのでしょうか。
「かつお」を覆う一面に撒かれた玉ねぎとニンニクにコース料理の流れを感じました。
うぬぬ、やるな!!

ここで店主から声がかかります。

「早く食べないと次に行けないよ!!」


d0025570_1314699.jpg

鉄板を空けなければ次の料理に進めない。
至極もっともなゲキです。
せかされるように一同箸をつつき合います。


鉄板をキレイにして、ようやく火が入ります。
店内に熱気が出てきました。

そして次に登場したのが・・・


d0025570_1394470.jpg

肉の塊がズドーンと置かれました。

誰が呼んだか「エアーズロック」と名付けられたその様は、
塩こしょうで味付けされた赤レンガ。
3匹の子豚の3匹目が喜びそうなこのフォルム。


d0025570_715031.jpg

横から見ても凄いんです。
その厚みといったら「広辞苑」並み。
決して相原コージのギャグ漫画ではありませんが、
この存在感はギャグそのもの。

ただし、こんなにぶ厚い肉なので、火が通るまで時間がかかります。
この時代、この季節、生肉は危険だからね。
片面焼くのに10分、ひっくり返してもう10分、肉を目前にして20分間もおあずけ状態となるんです。

これは手持ち無沙汰。。。

そこで店主からミッションを言い渡されました。

「これ、かき混ぜといて!」


d0025570_7242654.jpg

業務用のボールに大量のキャベツ、焼きそば、魚肉ソーセージ等。
これはもしかして・・・もんじゃの材料ですか!?

ご明答。
肉が焼きあがるまでの待ち時間を利用して、コースメニューに含まれてるであろう「もんじゃ」の具を、
客にかき混ぜさせるという画期的な手法だったのです。

これなら時間つぶしにもってこいですからね。


d0025570_7342593.jpg

店主の言うことは絶対なので、素直にかき混ぜましょう。
つか、キャベツと焼きそばが重すぎて、かなり疲れるので要注意です。

そんなことをしてるうちに・・・


d0025570_8583626.jpg

表裏色づけされた「エアーズロック」が完成しました。
語源はオーストラリアの一枚岩ですが、
世間的には一応、国産肉で通ってます。

本物が見たい人はコチラ ↓


d0025570_922595.jpg

【参考資料(wikipediaより)】

「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台となったオーストラリアにある地球のへそ。
なるほど、言われてみれば似てますね。
では、さっそく目の前の肉を喰らいましょうか!!


d0025570_9152053.jpg

さすがにこのままガブリつけないので、
店員さんが丁寧に切ってくれました。
店内暑いので、Tシャツを何回も着替えるオシャレ店員です。


d0025570_9184725.jpg

地球のへそが帝王切開されました。
赤みがだいぶ残ってますが、地球のマグマを演出してるのでしょう。
では、実食です!!


d0025570_9284770.jpg

肉を喰らうときはワイルドになるメガネさん。
野人・中西学(新日本プロレス)ばりの迫力で口の中に放り込みます。
すると・・・


d0025570_9285930.jpg

「んまーい!!」

世界の中心ならぬ、足立区のはずれで肉を叫んでしまったメガネさん。
その美味さは、中西にアルゼンチン・バックブリーカーをくらって呻く永田裕志選手級。
かなり分かりずらい例えですが、要は「肉に敬礼」してしまうくらいってこと。

表面の焦げ付きと、中面のスーパーレアさ加減が微妙にマッチして、
かつて味わったことのない世界が小宇宙となって広がります。

ここは何処だ?


オレは誰だ?


お前はメガネ。


40メガネ。


d0025570_9483685.jpg

少しぶっ飛んでるうちに、次なる料理が出来上がってました。
「ホタテとネギのバター焼き」です。

ここにきて、まさかの居酒屋メニュー。
誰もが認める鉄板焼きの定番。
ハズレなしの安心の美味しさは、箸やすめ的な役割でしょうか。

魚 → 肉 → 貝 と移ってきたので、今度は肉に戻るのか?

そして先ほどかき回した「もんじゃ」の出番はいつなのか?

そんな期待と不安を覚えつつ、ここでお酒の話をしましょうか。


d0025570_9563541.jpg

先にも記しましたが、セルフサービスなので自分で冷蔵庫まで取りに行きます。
もちろん生ビールはないので、瓶ビールで乾杯です。


d0025570_100156.jpg

でも、ビールはすぐにお腹が膨れるので、そういう人のためにワインも置いてあります。
アメリカ産カルフォルニアワイン(やや辛口)。
しかもペットボトル。
白なのにあまり冷えてない。


d0025570_103267.jpg

なので、冷えてなくてもアリな人のために赤もありました。
白と同じアメリカ産カルフォルニアワイン。
つか、同じ銘柄の赤と白。
本当に肉と合うワインを選定してるのか、仕入れの関係で置いてあるだけなのか。
いささか疑問が残るセレクトですが、そんな事はどうでもいいですよね。


d0025570_109964.jpg

気づけば鉄板の上には「コロッケ」が乗せられてました。
いや、コロッケではないことは後で判明するのですが、
見た目はコロッケなので、いまはそう呼びましょう。


d0025570_10143477.jpg

そのコロッケの周りにキャベツで土手をつくる店員さん。
まるで「コロッケの巣籠り風」というオシャレ料理な感じがしたのも束の間。


d0025570_10173032.jpg

巣が出来たら、上からソースビームで味付けです。
パティシエ気取りで見た目を演出する職人さん。
そして職人の「どうぞ」の掛け声とともに、コロッケを割ると・・・


d0025570_10221754.jpg

なんということでしょう!!

コロッケと思ってた揚げものは「メンチカツ」だったのでした!!

中から肉汁がジュワーと溢れだして、ゲリラ肉汁となって鉄板をおそいます。

ですが、周りのキャベツが土手となって流出を防ぐ完璧な防災対策。

鉄は熱いうちに打て!

肉汁は熱いうちに喰え!!


d0025570_1027465.jpg

我れ先にと箸を伸ばす欠食児童たち。
誰もが「ギブミーニクジル!」と叫ぶ肉の化身となっています。

そんなに慌てて食べたら・・・


d0025570_1032188.jpg

熱”っ!!!


d0025570_10341354.jpg

思わず吐き出すオタ(口癖は「澪はオレの嫁」@けいおん!)。
汚いなぁ。。。

かろうじて鉄板の上に吐かずに、自らの素手でブロックしたのは良しとしよう。

「すみません・・・」と、オタ撃沈。。。


d0025570_10372215.jpg

あーあ、バカだなぁ。
ニャンコ舌なんだから、ちゃんとフーフーしないとダメだよ。

しつこい位にフーフーしないとね。


フー

フー フー

フー フー フー


よしっ!!




d0025570_103928100.jpg

熱”っ!!!!!!

メガネ死亡。。。
(口内火傷、口内炎発症@全治2週間)


結局、熱い印象だけしか残りませんでした。


さてさて、ここまでで結構お腹が膨れましたよ。
もう帰りたい気分になってますが、
テーブルの側に放置されたあの具材が出番を待っています。

そしてついに、店主から声がかかりました。

「よーく混ぜたら鉄板に流して! でも一回じゃ全部ムリだから、まず半分ね!」

満を持しての「もんじゃ」の登場に会場がどよめきます。
大トリをつとめるメインメニューですが、ちょっと微妙な雰囲気です。


d0025570_10502267.jpg

半分でこれかよ!!

鉄板を覆う一面のもんじゃ。
土手も何も作らない、ただの垂れ流し。
でも、これが大木屋風だそうで。


d0025570_10541269.jpg

野菜炒めのようにコテでこねくり回します。
グネグネ回してるときはすごく楽しいのですが、


d0025570_10561893.jpg

出来上がった量と質を目の前に、かなりドン引きです。
これ・・・全部喰えるのか?

もはや焼きものに飽きてしまってる一行にとって、
この期に及んで出てきたジャンクな見た目と匂いにやられ、
しばし呆然としてしまいました。


d0025570_1112374.jpg

コテでおこげを作りながら食べるのも面倒くさいので、
箸でつまんで食べるB級グルメ。
どうせならスプーンですくって食べるのが最適だと思います。



これでコースはすべておしまい。
つか、もんじゃ屋さんの本業である「もんじゃ」が一番食べるのが辛かったです。


d0025570_1153280.jpg

ちょうど2時間かけてどうにか完食しました。
どこからもなく「頑張った! よく食べた!」という声がわきあがるほどのボリュームに、
一同ため息が漏れてました。
「食べきった」よりも「やりきった」感のほうが強いです。


見た目重視の下町型エンターテイメントとしては十分楽しめました。
でも、また行きたいかと聞かれたら「ハハハ」と笑い飛ばします。

ごちそうさまでした!!
[PR]

by wakachannel471225 | 2012-09-08 12:25 | gourmet